育毛クリニックでもランクがある。
育毛クリニックでもいろいろなランクがあるのはご存知でしょうか?
発毛協会の認定医や毛髪治療についても技術ランクがあります。
私は医師ではないのですが、発毛協会の発毛診断士という認定をもらっています。
毛髪治療そのものは医学会ではそれほど重要視されてはいませんでした。
しかし1990年代頃から少しずつ研究が進み、現在の薄毛治療で有効とされる手段はプロペシアが脚光浴びています。
様々な育毛情報がある中で、薄毛治療についてのガイドラインが存在します。
今回は薄毛治療のランクについて解説していきます。
実はプロペシアだけでは解決にはなりません。
目次
プロペシアそのものが問題の根源を解消する最終解決ツールでは無いからです。
薄毛に関する世界の論文ではこんな見解もあります。
薄毛の人はステムセルが減少している状態。
ステムセルが働いていない状態で休止しているだけのもの。
ステムセルとは幹細胞を指しますが、幹細胞とは他の細胞のもとになる特殊な細胞で、自分自身の分身を増やす複製能力と他の細胞に成長する能力があるとされています。
幹細胞は新陳代謝が活発な臓器に存在しており、毛の成長にも幹細胞が関与していると言われています。
2011年から12年頃はこのステムセルと言う言葉が化粧品業界や様々な業界でトレンディー俳優のように脚光を浴び始め、各社がこれまでにいろいろな製品を作ってきたのですが最近はトレンディではなくなったのか聞きません。
成長ホルモンの数が多ければ多いほどステムセルを修復することができます。
最近では、「皮内脂肪系細胞が毛包細胞を活性化させるのに大事ではないか」とも言われていて、毛髪治療の現場の医師の方々も、薄毛治療について言及されています。
一方脱毛症には円形脱毛性や男性型脱毛性などがありますが、アンドロゲン脱毛症と言われるタイプの脱毛症が昨今では増えています。
アンドロゲン脱毛とは、いわゆる世間一般で言われる「若ハゲ」です。
言葉に抵抗感があると感じてあえてアンドロゲン脱毛と言わせていただきました。
アンドロゲンレセプターとDHTが結合することでアンドロゲン遺伝子に薄毛指令が出る仕組みで、この感受性が強いほど薄毛になりやすいのです。
男性なら生え際や頭頂部が薄くなる男性型脱毛性。女性なら慢性脱毛症となります。
アンドロゲン脱毛やびまん性脱毛症になると、育毛クリニックに通うか、それとも自宅で何とか対策できないか、とても悩まれるのではないかと思います。
どう判断すれば良いかは、日本皮膚科学会の男性型脱毛性の治療のガイドラインと言うものがありますので、より詳しく確認したい方はネットで検索してみるのも良いと思います。
ここでもミノキシジルの概要は「A判定」
すなわち強く勧めると値されています。
男女ともにA判定です。
一方、内服薬のプロペシアなどのフィナステリドにおいては男性であれば「A判定」、女性では「D判定」となっています。
つまり女性は使用してはいけないレベル判定となっています。
植毛に至っては、自毛植毛は「B判定」。まずまず勧められると言うレベルです。
また人工毛植毛に関しては残念ながら「D判定」。進められないと言う判定です。
このガイドラインは検索すれば誰でも見ることができます。ガイドラインに照らし自分の薄毛治療に関しても調べて基準が分かると思います。
薄毛治療にはやはり医薬品なのか?
先のガイドラインだと、女性の場合、ミノキシジルしか治療方法がなくなってしまいます。
副作用の心配があるからでしょう。
男性の場合でもミノキシジルとフィナステリドだけです。なんとも希望のない話です。
高いお金をかけてしかも育毛クリニックに行くまでの気持ちと時間を考えると何とも拍子抜けしてしまいます。
しかし毛髪治療を最先端治療として勉強されているクリニックはちがいます。
最近、毛髪クリニックでは成長因子を用いた発毛にも力を入れているようです。
またこのような注意点もありますのでご覧ください。
男性型脱毛症:
世の中にはマッサージ施術、シャンプー、サプリメントなどの情報があふれ、いったいどれがいいのかお悩みの方も多いと思います。
現在、医学的に根拠を持って薦められる治療法としては、ミノキシジル外用(男性用は5%と1%、女性用は1%のみ)、1mg (0.2mgもあります)フィナステリド内服(更年期前の女性は不可です)、自家植毛となります。
マッサージ、シャンプー、サプリメント、医薬部外品に相当する育毛剤についての有効性については、厚生労働省が認定する臨床試験を行っておらず、有効性については不明です。
またインターネット上では個人輸入による海外の医薬品も多数見受けられますが、これらを使用した場合における副作用については個人責任となります。また海外の医薬品(ミノキシジル錠)を処方されていることがありますが、循環器系への危険性を伴うものがあり、日本皮膚科学会としては推奨しておりません。
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/derm/medical/alopecia.html
浜松医科大学皮膚科学講座より引用
成長因子とは、
- ①細胞の増殖の活性化。
- ②細胞活性のためのスイッチをオンに。
- ③コラーゲンやエラスチン生成。
このように毛髪再生に必要な要素がたっぷり詰まっています。
さすがはお医者さんと言うレベルまでにも毛髪再生を研究されています。
ですからクリニック選びは重要です。
最近では化粧品にも成分が使用されていて、成長因子と言う言葉はかなり知られてきています。
しかし問題は値段が高いことです。現時点ではとにかく高価すぎなのが難点です。
また成長因子にも様々なタイプがあります。
- EGF (ヒトオリゴペプチド1)
- KGF (ヒトオリゴペプチド5)
- VEGF (ヒトオリゴペプチド11)
- TGF (ヒトオリゴペプチド14)
少しリストアップしただけですが、実際には成長因子にはかなりの数が存在します。
例えるならば家族や親戚、いとこや再従兄弟などのような関係の成長因子ファミリーがあり、その親戚まで含めると実に多いのです。
成長因子が入った育毛ローションを使ったからといっても、すべての成長因子が毛髪再生に役立つとは限らないのです。
逆に毛髪再生にはない方が良い成長因子もあるわけで、この見極めのための研究が大切になってきます。
詳細は医師による研究レベルであり残念にながらおおやけにはされていません。
成長因子は男女兼用で、副作用なく健康な頭皮を作ることで、薄毛因子であるDHTから毛包を保護します。
弱った毛包はDHTの攻撃の餌食になるので、これを健康な毛包にしてDHTは狙われにくくするというアプローチとなります。